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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

オラクザイ管区の人々の想い

パキスタンの連邦直轄部族地域(FATA)オラクザイ管区では、2009年に政府軍と反政府武装勢力が衝突し、約46,000世帯が隣接するハイバル・パフトゥンハー(KP) 州へ避難を余儀なくされました。各地に避難した人々は、避難民キャンプや親せきなどの家、借家などに身を寄せました。2010年中盤には、オラクザイ管区東部の戦闘が終了したため、このうち約23,000世帯が帰還しました。

村の外観
村の外観

ジェンは2013年12月、これらの避難民の帰還先で調査を行いました。村人とのミーティング、聞き取り調査から、村人たちはもっとも重要な生計源である家畜への支援を必要としていることがわかりました。

村人との話し合いの様子
村人との話し合いの様子

きれいな水場がなく、家畜に汚れた水を与えざるを得ない
きれいな水場がなく、家畜に汚れた水を与えざるを得ない

一方、調査からは、上記のような支援が必要な分野だけでなく、これらの被災した人々の声が外へほとんど届いていないこともわかりました。この土地の人々はこの国が好きで、平和で繁栄した生活を送りたいと考えているそうです。泥という素朴な素材でできた家に住んでいることも、自分たちの性質を表しているのだと帰還民の人々は言います。外の人間は自分たちを固く保守的で、反政府的な民族と思っているかもしれないけれど、自分たちは泥と同じように穏やかで柔らかく、温もりのある民族だと。保守的で反政府的、攻撃的であるなら、戦闘が起きたときにわざわざ自身の故郷を離れて避難生活を送る必要などなかったのです。

紛争によって破壊された家屋
紛争によって破壊された家屋

排水設備が整備されていない村の中
排水設備が整備されていない村の中

確かに長い年月で培われた固い民族性はあるかもしれません。ですが、この土地には収入向上のチャンスはなく、識字率も低く、医療施設もほとんどありません。また、この地域はパキスタン建国当初から連邦直轄の「部族地域」と呼ばれてきました。このような環境が、人々の性質を固くさせたのです。

帰還した人々は、政府と反政府勢力の戦いが終わり、パキスタンに平和が訪れることを切に願っているのです。また、すべての人の人権が尊重される世の中を望んでいます。外の人たちは知らないかもしれませんが、これがオラクザイの人々の本当の声なのです。

JEN