アフガニスタン/パキスタン人道支援サイト|ジャパン・プラットフォーム(JPF)

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

帰還民と協力して作り上げる支援活動

ジェンスタッフ進行で進めたミーティングの様子

2012年12月から、ジェンは連邦直轄部族地域(FATA)のクラム管区という地域で、帰還民の緊急支援を開始しました。FATAとその周辺地域は、パキスタン政府軍と反武装勢力との戦闘による影響を直に受けてきた地域です。ジェンが今回支援対象としている帰還民の人びとは、戦闘から身を守るために3~4年にわたりFATA内外の避難民キャンプや、親戚・知人の家での避難生活を強いられていました。

屋根修復キットを積んだ荷台から手を振る帰還民の男性

長い避難生活を経て、戦闘が終了したクラム管区へ帰還した人々は、適切な住居支援を受けられないまま厳しい冬を迎えようとしていました。帰還民の自宅の多くは屋根・ドア・窓が戦闘によって燃やされる、又は爆弾で吹き飛ばされてしまい、壁だけが残っているという状況でした。これを受けジェンは現在、クラム管区に帰還した家族のうち145世帯へ、屋根やドア、窓を修復するための「屋根修復キット」を配布しています。この活動は国内避難民の長引く避難生活に確実に終止符を打ち、元の生活を取り戻してもらうための第1歩となります。人々の帰還先での自立を促す為、ジェンは帰還民コミュニティと話し合いを重ね、修復作業自体は帰還民コミュニティで協力して行うことを約束してもらいました。

屋根修復作業をする男性。できる限り帰還民自身で修復をしてもらう

また、現在の緊急支援と並行し、ジェンは人々が帰還先での生活において何を必要としているのかを探るため、現地で住民参加型の調査を行いました。現地の課題は、帰還民や住民自身が最も良く知っているからです。支援のための調査、計画段階から帰還民の人びとに参加してもらうことは、人びとの自信回復にも繋がります。これにより帰還民の人びとは、自分たちが戦争の被災者として支援を受けるだけの存在ではなく、支援活動を形作る当事者である、と認識するようになります。

現地の状況について語る長老

調査では帰還民が住む各村から約55名の長老が参加しました。1人1人が各村の現状や、直面している課題などを詳しく共有してくれました。ジェンの現地スタッフ進行のもと深く協議した結果、帰還民の人びとが最も必要としていることは治安の安定、住居の確保、安全な水の確保、保健の充実の4点であることが分かりました。

ジェンは更に他機関を含めた支援状況などを分析し、現在の屋根修復キットの支援終了後は、安全な水の供給と衛生促進活動を実施していくことを決めました。春から活動を開始できるよう、現在準備を進めています。帰還民の人びとと協力し、少しでも早く安定した生活が確立できるよう、サポートを続けていきたいと思います。

JEN