アフガニスタン/パキスタン人道支援サイト|ジャパン・プラットフォーム(JPF)

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

コミュニティ運営による学校は4年間で1,693名(うち女子1,185名)の就学を支援しました

ケア・インターナショナル ジャパン(CARE)は、2011年3月よりジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成により「遠隔農村地域におけるコミュニティ運営による初等教育事業」を実施しました。

約4年間に亘り、子どもたち、地域住民、教育行政の方たちと一緒に、民家やモスクを使った小学校(コミュニティ運営による学校/CBS)の運営を行いました。2011年の活動開始時は30のCBSで900名の生徒数でしたが、現在は62のCBSで1,693名となりました。

このようにCBSを増設して、より多くの男子・女子が勉強できるようになった背景には、子どものご両親、地域で尊敬されているシニアの方達、イスラム教の指導者や教育行政の方と協力して活動を進めたことにあります。

文房具を受け取り嬉しそう
文房具を受け取り嬉しそう

村の人たちにとって、娘を通学させるためには、女の子が安全に勉強できる環境であるという確信を持てることが必要です。本事業の場合は、村人の家が教室として使われており、生徒たちの親たちが任命した村の男女が学校を運営管理していますので、安心して娘の通学を認めてくれました。女子生徒が男性の教師に相談しにくいことも、女性の学校運営委員に相談できるからです。

2011年には5名のみだった女性教師は、現在では17名(全教師の3割)になりました。アフガニスタンの遠隔地で小学生を指導できるレベルの教育を受けた女性を探すのはとても大変です。しかし、女性の学校運営委員が、彼女たちの知合い・親戚など、地元の女性で指導できる人を探してくれ、12名が増員されました。信頼できる地元の女性が教師であるということも、ご両親たちが娘の通学に賛成した理由です。

ピアグループで健康管理について討論
ピアグループで健康管理について討論

本事業の成果として、今では子どもたちが読み書きのできないご両親と一緒に外出した時に、地名を読んであげ、商売の帳簿をつけてあげるなど、多くの面で家族を助けていることが挙げられます。更に、女性の教師が多数おり、彼女たちは農業に従事する父親よりも安定した現金収入があります。そういう女性教師を見て、父親たちは女性が学び就職することについて肯定的になりました。

以上のように4年間の活動によって、子どもの学力の向上、家族の生活改善、女子の教育継続賛成派の増加が確認されています。

本事業を4年間担当して感じることは、子どもの学びのスピードの速さ・素晴らしさです。3年前のビデオレターでは恥ずかしそうに自分の名前しか話せなかった女の子が、今年は教育の大切さを論じる程度になっており、びっくりしました。大抵の生徒の家族は読み書きが全くできませんので、自分が家族の分も勉強しなくてはという強い動機があるので、習得がとても早いのでしょう。

試験に真剣に取り組みます
試験に真剣に取り組みます

JPFの助成によるケアの日本事務所による本事業の活動は2014年12月末で終了しました。2015年の1月からは、CAREのアフガニスタン事務所が他国の資金で活動を継続します。日本の皆様、JPFそしてアフガニスタン・パキスタンで活動するNGOの皆様、これまでお世話になりまして、誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

2015年1月7日
ケア・インターナショナル ジャパン