アフガニスタン/パキスタン人道支援サイト|ジャパン・プラットフォーム(JPF)

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

子どもが子どもらしく過ごせるように

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バーミヤンの石壁には洞窟がたくさんあります。
洞窟は、浸食によって壊れやすくなっている場所もあれば、蛇やサソリが生息している場所もあるため、必ずしも安全であるとは言えませんが、夏場はひんやりと涼しく、冬場は冷たい風や雪を遮ってくれるので温かく、それぞれの季節を快適に過ごせるという利点もあります。
洞窟には、国内避難民やイラン・パキスタンから帰ってきた帰還民が住んでいます。

長い間難民生活を送っていた彼らには帰る家がありません。タリバンによって家を焼き払われた人もいれば、やむを得ず家や土地を売り払った人もいます。このため、帰ってきた人たちは、家を借りたり建てたりするお金がない限り、洞窟に住むしか術がないのです。

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サフダール・モハマドさんは、5人の息子と5人の娘を持つ大家族のお父さんです。
彼は、10年以上この洞窟で暮らしています。日雇い労働者として毎朝町に出て仕事を探しても、働き先はあまり見つかりません。1か月で10〜15日程度働くことができれば良い方です。


「私は紛争中に結婚しました。十分な教育を受けていないので、読み書きもできません。生きるにはお金がかかるということを十分に理解せず結婚した私は、10人の子どもに恵まれたものの、厳しい経済状況の中、子どもたちを育てていくことの大変さを実感しています。1日に200〜300円しか稼ぐことのできない私のような人間が10人の子どもたちを養っていくことの大変さを、あなたは想像することができますか?

洋服を買えば、食べ物が買えません。子どもたちが学校で必要な文房具や制服を買えば、食べ物が買えません。
仕事があれば、家族の明るい未来のために働いて、生計を立てて生きていくことができるのですが。」

厳しい生活を送るバーミヤンの人々ですが、それでも何よりも子どもの教育を大事に考える人が多いのが特徴的だと思います。

読み書きや計算ができるようになることは、将来少しでも良い仕事に就くために必要なことかもしれませんが、子どもたちは単に勉強するためだけに学校へ通うのではありません。様々な背景を持つ仲間と触れ合い、休み時間に外で遊んだり、教師と話をしたりすることで学び成長することも、学校に通うことで得られる大切な要素です。家庭では兄弟の世話や水汲み、家事手伝い等の責任がある子どもたちも、学校に来れば一人の生徒として子どもらしく過ごすことができます。

子どもが子どもらしく健やかに過ごせる場所を提供できるよう、ADRA Japanはバーミヤンの遠隔地を中心に教育環境の整備をしています。2012年度は、バーミヤン中央郡とヤカウラン郡の計4校において校舎・トイレ・井戸建設、衛生教育、教員研修を実施しています。そして、学校に通った子どもたちが、いつかサフダールさんのような親や家族を支えることができるような大人に成長していってほしいと願っています。


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