アフガニスタン/パキスタン人道支援サイト|ジャパン・プラットフォーム(JPF)

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

障がいがあってもなくても、共に生きる環境作り

AAR Japan[難民を助ける会]は、2010年7月からジャパンプラットフォームの助成を受けて、地雷対策事業を実施しています。これまでは、地雷回避教育を中心に活動していましたが、今年から地雷・不発弾被害者を含む障がい者支援も新たに始めました。
AARのカブール事務所で障がい者支援事業を担当するタミム(写真右)からの報告です。

AARのカブール事務所で障がい者支援事業を担当するタミム(写真右)

私は2012年からAARのカブール事務所に勤務しており、現在はプロジェクト・アシスタントとして、各事業のモニタリングやレポートの作成、ダリ語・パシュトゥー語・英語の翻訳などを行っています。なかでも、今年から始まった障がい者支援事業は、担当者として任されていることも多く、自然と力が入ります。

先日、AARが今年スロープとユニバーサルデザイントイレを設置したパルワーン州にあるコワジャ・サヤラン公立学校とサディキ公立学校の様子を見てきました。アフガニスタンの現地NGOと協力して作ったスロープ、なかなか綺麗にできているでしょう?

義足を付けた先生もスロープがあると歩き易そうです。

義足を付けた先生もスロープがあると歩き易そうです。

視覚障がいがあるナンギャライ君

サディキ公立学校で、視覚障がいがあるナンギャライ君という生徒に出会いました。
「スロープは、車椅子に乗っている人だけでなく、僕のような視覚障がいがある人にとっても、とても便利です。手すりもあるし、教室に行くのが楽になりました。」とナンギャライ君。
視覚障がいがある人にも喜んでもらえるということは、私にとって予想外のことでした。

障がいについての理解を深めてもらうための啓発ワークショップ
啓発ワークショップ用のポスター:
「障がいとは能力の欠如ではなく、社会の障壁」

この事業では、スロープとユニバーサルデザイントイレの設置だけでなく、障がいについての理解を深めてもらうための啓発ワークショップも行っています。アフガニスタンでは1年生から12年生までが時間をずらして同じ校舎で授業を受けているので、コワジャ・サヤラン公立学校には1,000人、サディキ公立学校には5,150人もの学生が在籍しています。そのうち障がいがある生徒はほんの数人です。実際は、2校周辺にはさらに多く障がい児が住んでいると推測されています。

アフガニスタンでは「障がい=恥ずかしいこと・隠すべきこと」という考えが根強く残っているため、家族の理解が得られず、学校に通うことができない障がい児が多くいる可能性が高いと考えています。

啓発ワークショップを通じて、生徒や、先生、または地域の人々が、「教育は障がいのあるなしに関わらず、皆にとって重要」だということを意識するようになれば、障がい児も学校に通いやすくなると期待しています。一人でも多くの生徒に、新しいスロープとトイレが設置された学校で楽しく学んでもらうことが、今の私の一番の目標です。

写真中央:生徒たちに囲まれて嬉しそうなタミム。
写真中央:生徒たちに囲まれて嬉しそうなタミム。

2014年11月1日
AAR Japan[難民を助ける会]