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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

女性による、女性のための地雷回避教育を

[AAR Japan] 難民を助ける会は、2010年7月からJPFアフガニスタン・パキスタン人道支援プログラムのもと、アフガニスタンにおいて地雷対策事業に取り組んでいます。
アフガニスタンは、世界の中で最も地雷に汚染され、かつ地雷被害者が多い国として報告されています(International Campaign to Ban Landmine Report)。
地雷や不発弾は自国で製造していなくても、戦争や紛争の際に国外から大量に持ち込まれることが多いのですが、アフガニスタンもそのような国の一つです。最近の報告によると、2012年の地雷被害者の約93%は民間人であり、そのうちの約3割が子どもたちでした。当会は、こうした状況を改善するため、アフガニスタンの人々が地雷被害に遭わないための知識の普及や地雷の危険性の理解を目的とした「地雷回避教育」事業を中央部カブールと、パルワーン県で実施しています。

本事業では、4つの地雷回避教育チームが活躍しており、そのうちの1つは成人女性を主な対象とした女性スタッフのチームです。2010年7月に事業を開始して以来、当会の地雷回避教育を受けた人々の数は約32万人にも及んでいます。しかしながら、その中で成人女性の参加者は少なく、いまだ2万人にも及んでいません。同国の男女隔離の文化・風習が都市部以外の村落では根強く残っていることが原因の1つです。少しでも女性に地雷・不発弾の危険性や回避方法を理解してもらい、家庭の中で子どもたちに伝えることができるように、と女性教育チームは日々村落を巡回しています。

村落を訪問し地雷回避教育を行う女性スタッフ
村落を訪問し地雷回避教育を行う女性スタッフ

地雷回避教育のために訪問する村落までの道はいつも整備されているとは限らず、教育用教材を抱えて運ばなければ辿り着けないときもあります。また、女性教育チームが訪問しても、「家族の許可がおりない」「夫に聞いてみないと参加できるか分からない」などの回答が帰ってくることも少なくありません。そういったとき、女性スタッフ自ら一軒ずつ家庭を訪問し、家族を直接説得して参加してもらうように努めます。

ある村落では、母親と一緒に参加していた女の子が、講習会終了後に教育用教材を余分に欲しいと言ってきたことがありました。理由を聞くと、今日参加できなかった友達に渡したいと言います。女性教育チームは喜んで教材として使用しているパンフレットを渡しました。そして、また次の日に同じ村落を通りかかったとき、女性教育チームは、その村落の真ん中に立つ大きな1本の木にパンフレットが貼られているのを発見しました。前日に余分に渡したパンフレットをその女の子が貼ってくれていたのです。女の子は、「この木は、村の皆にとって目印みたいなもの。皆もこのパンフレットを見ることができるように、ここに貼ったの」と恥ずかしそうに話してくれました。

このように当会をはじめとする地雷回避教育団体が様々な手法でアフガニスタンの人々に地雷の危険性や回避方法を普及させてきた甲斐もあり、アフガニスタンの地雷被害者数は毎年減少傾向にあります。しかしながら、同国における地雷・不発弾の埋設数はいまだ1,000万発以上とも言われおり、多くの人々がその恐怖に脅かされながら生きています。これからも当会は、地雷対策を通じ、同国の平和構築に貢献していきます。

地雷回避教育終了後にパンフレットを手にする子供たち
地雷回避教育終了後にパンフレットを手にする子供たち

難民を助ける会[AAR Japan]