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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

現地の声

住民が主導する地雷回避教育

AAR Japan[難民を助ける会]は、2010年7月からJPFアフガニスタン・パキスタン人道支援プログラムのもと、アフガニスタンにおいて地雷対策事業に取り組んでいます。世界最悪の地雷汚染国のひとつであるアフガニスタンでは、いまだに毎月約40人前後の人々が地雷や不発弾関連の事故に巻き込まれています。地雷やクラスター爆弾などの不発弾は処理されない限り半永久的に残ります。しかも、地雷の除去には膨大な時間とお金がかかります。

地雷汚染地域に住む人々は、地域に危険があることは分かっていても、生活をやめるわけにはいきません。戦闘行為が収まっても、地雷・不発弾の事故に巻き込まれるかもしれないという恐怖と隣り合わせで生活をしなければならないのです。

こうした人々が新たに地雷・不発弾事故の被害者となることを防ぐためには、地雷・不発弾とその危険性について正しく理解し、「地雷・不発弾を発見した時にやるべきこと」、「やってはいけないこと」などをしっかり認識しておく必要があります。人々にこうした情報を提供するのが地雷回避教育の目的です。

住民が主導する地雷回避教育①

AARは独自に制作した地雷に関する短編映画を用いて、「移動映画教室」という手法で活動を実施しています。訓練を受けたAARのアフガニスタン人インストラクターのチームが地雷に汚染されている地域を訪問し、参加者に映画を観てもらったうえで、映画の内容に関する質疑応答をしたり、ポスターや紙芝居などの教材も使いながら、地雷・不発弾に関する知識を学んでもらいます。識字率の高くないアフガニスタンにおいては、映画やポスターなどの視聴覚教材は、とても効果的です。また、アフガニスタンでは、成人女性が家族以外の成人男性と同じ場所に居合わせることができない文化習慣を考慮して、成人女性に対しては女性のインストラクターのチームが地雷回避教育を行っています。

娯楽の少ないアフガニスタンでは、移動映画教室は大好評で、人々の印象にも残りやすく、地域自治体、アフガニスタン中央政府、国連などからも高い評価を受けています。一回の移動映画教室の参加者数は約30~40人で、一日2回ほど実施します。参加者の多くは子どもたちです。実際、地雷・不発弾被害者の4割を子どもが占めています。現在、AARはカブール県とパルワーン県で移動映画教室を実施していますが、その他の地雷の汚染が深刻な地域に住む人々にどのようにメッセージを届けるかということが今後の課題です。

住民が主導する地雷回避教育②

AARのインストラクターが各地を周り、地雷回避教育を実施するだけでは、地雷回避の知識が広がるのに時間がかかります。地雷回避教育は1度だけなく、繰り返し実施することで効果を発揮します。AARの活動終了後も地雷回避教育が住民によって継続されるように、AARの培った手法を現地住民に移行する取り組みを2014年から新たに始めています。AARが各村の教育関係者を中心に希望者を募り、指導員養成研修を実施しています。研修を終えた指導員は毎月2回、AARから支給される教材を用いて、自分の村の住民を対象に地雷教室を実施しています。

住民が主導する地雷回避教育③

2015年5月15日
AAR Japan [難民を助ける会]