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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

2015年3月の関連ニュース

パキスタンのたばこのパッケージ

パキスタンのタバコのパッケージ。
パキスタンのタバコのパッケージ。

パキスタンのたばこのパッケージには、健康への注意を喚起するため、がんに冒された器官などの写真が表示されています。

たばこ業界からの圧力も考えられる中、この警告写真部分の割合が全体のパッケージの85%にまで増やされると、このたびパキスタン保健当局より発表がありました。

パキスタンでは、年間10万人がたばこに関連した病気で命を落としているとされています。

喫煙者がたばこのパッケージの警告写真を見るのは年間あたり平均約7,000回。喫煙者は警告写真を見ることで喫煙に対する罪悪感をもつようになり、禁煙を考えている人は写真を見て喫煙をためらうようになるというデータもあるようです。

口腔がんの警告写真がプリントされています。現在は全体の3割ほどが警告写真ですが、今後は85%まで増えるようです。

【引用元】2015年2月12日 Dawn Metro North
http://www.dawn.com/news/1163060/minister-surprises-tobacco-lobby-with-new-regulations

カブール市の燃料事情と大気汚染

アフガニスタンでは、煮炊きや暖房用の燃料として、主に薪や石炭を使っている。首都のカブールでは、経済の発展人口の増加に伴ってその使用量が増えており、深刻な大気汚染につながっているらしい。

カブール市の薪市場
カブール市のスモッグ。TOLO Newsより。

カブールの冬は厳寒でマイナス20度Cにもなる。勢い手軽な燃料として薪を使うことになるが、放出される煙が盆地であるカブール市にたまり、冬の空は淀んでいるようだ。

カブール市の薪市場
カブール市の薪市場。日本ユネスコ協会連盟撮影

市民に肺炎などを引き起こしているこのカブールの大気汚染は、アフガニスタン環境保全庁によると「武装闘争よりも深刻」とのこと。政府が一丸となって取り組まないといけない状況である。

【出典】TOLO News 2015年1月9日付
http://www.tolonews.com/en/afghanistan/17768-air-pollution-more-dangerous-than-insurgency-nepa

しかし、カブールの人びと、特に国内避難民のようなもっとも貧困な家庭では、冬季に暖を取れないというのはまさに死活問題。政府にとってジレンマは続く。

【出典】TOLO News 2015年1月26日付
http://www.tolonews.com/en/afghanistan/17973-cold-threatens-lives-of-displaced-families

最近は、森林が少なくなっているので、業者が薪を調達するのにも、コーストやヌーリスタニといった遠隔地に行かなくてはならなくなってきている。それが影響してか、薪の値段は現在1束(7kg)90アフガニ(200円弱)程度。10年前に比べて1.6倍になった。食事の煮炊きと暖房は欠かせないので、この値上がりは家計を少しずつ苦しくしている。

他方で反政府の武装集団がクナール州で森林伐採をして、違法な収入を得ているとの報道が1年ほど前に出ているが、人びとを取り巻く環境と健康、燃料とその値段といった課題が、紛争と結びついているのはアフガニスタンの現状を反映している。

【出典】TOLO News 2014年3月25日付
http://www.tolonews.com/en/business/14319-insurgents-profiting-from-kunar-deforestation

スモッグの原因とはなりにくいガス(プロパン)の価格は下がっているようだ。2014年の初めに1kgで100アフガニだったのが、40アフガニにまで下がってきている。しかし、カブールで売られているガスは質が悪く、暖房用に使うと頭痛がしてくる。JICAの医療専門家の話しでは不完全燃焼で一酸化炭素中毒の恐れがあるという。

【出典】atn NEWS 2015年2月22日付
http://ariananews.af/latest-news/gas-price-raises-concerns-of-kabul-residents/

エネルギー、環境、健康、物価、紛争、一連の問題は、まるで複合汚染のスモッグのように、カブール市民を取り巻いている。