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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

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アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

2014年11月の関連ニュース

マララ・ユスフザイさんノーベル平和賞受賞-アフガンのプレスの報道ぶり

ご存じのとおり2014年10月10日、パキスタンのマララ・ユスフザイさんが、インドの人権活動家カイラシュ・サティーアーティ氏とともに、ノーベル平和賞を受賞した。
パキスタンと同じく、アフガニスタンも女性の教育に課題を抱える国。一方で、アフガニスタン人はパキスタンに対して微妙な気持ちを持っている。しかもマララさんは、アフガニスタン南部に多いパシュトゥーン系の出自。
アフガニスタンのプレスがどんな風に報道しているか、ちょっと覗いて見た。

厳しいオピニオン記事を掲載するのはAfghan Online Press。
"西側の報道で流布される意見は、政治的な動機に支えられている" "世界には、アーフィア・シディキ博士(*1)のように、世界で苦しむイスラム教徒の女性がたくさんいるのに、報道されない" "マララはなぜそれに言及しないのか" などとバッサリ。

【引用元】2014年10月22日
http://www.aopnews.com/opinion/zakaria_afg_radical_ruling_women.shtml
[(*1):アメリカに移住したパキスタン女性科学者。アフガニスタンにて警察にとらえられた際、米軍関係者らを銃撃しようとしたとして、アメリカで禁固86年の有罪判決を言い渡される。他方で支持者は証拠がないと反論]

Outlook Afghanistanは、受賞を評価しつつも複雑な心境を見せるオピニオン記事を紹介。"マララは、もう一人のパキスタン人ノーベル賞受賞者、アブドゥッサラーム博士(*2)のような運命を辿るのか?"と問いかける。同博士は偉大な功績を遺したが、パキスタン人には受け入れらなかったという。
"マララは、タリバン化してしまったパキスタン社会で、失われたイメージを修復するという役割を果たした"と述べるが、論説の途中で、"残念ながら、ブット元首相を暗殺した者たちに対して立ち上がらない人たちに、マララは取り巻かれているとのコメントも。
"マララの使命は、教育と開発が生き残れる環境を作り出すこと"、"マララについて論議を掻き立てるのは、マララの犠牲を無にすることだ"と結んでいる。

【引用元】2014年10月20日
http://www.outlookafghanistan.net/topics.php?post_id=11147
[(*2):1979年ノーベル物理学賞を受賞したパキスタン人物理学者。イギリス留学後、パキスタンに帰国したが、結局イギリスに戻った経歴がある。]

一方非常に好意的な記事を載せるのは、Khaama Pressのオピニオン記事とAfghan Timesの報道記事。
Khaama Pressはマララ批判の諸論を論駁。"なぜ私はアフガン人として彼女を支持するのか?それは彼女が子どもの教育について唱えている少女だからだ" "あれやこれやの非難の只中では、教育を、と唱えた若い子どもが賞を取ったのだということを忘れてしまう。大義を支持しよう、皆でマララ・ユスフザイに祝意を"と激賞。

【引用元】2014年10月21日
http://www.khaama.com/malala-yousufzai-and-the-nobel-peace-prize-8853

Afghan Timesの記事は、マララ受賞のニュースを聞いたカブールの女性の声を拾う。"全アフガン人は、マララ・ユスフザイの快挙を喜ばしく思う" "この快挙は南アジアの誇りだ"
"マララが受賞したことは、南アジアの全女性にとっていい知らせだ。女性の権利を向上させ、生活を改善しようと働く女性を勇気づけるものだ"

【引用元】日付なし。2014年11月7日
http://www.afghanistantimes.af/news_details.php?id=9247

よく読むと、前二者のオピニオンは、ロンドン在住者が書いたり(Afghan Online Press)、文意からみてパキスタン人が書いたと思われるオピニオンだったり(Outlook Afghanistan)するようだ。これに対して後二者はアフガン人の筆であり声である。

どう読み取ればいいのかわからないが、アフガンの普通の人びとは、素直にマララさんのノーベル賞受賞を祝い喜んでいるのかもしれない。もっとアフガン人の生の声を聞きたいものである。

Disability is not inability:アフガニスタンのクリケット

9月にアフガニスタン・クリケット委員会(ACB)が毎年恒例のトーナメントを開催し、大勢の観客がカブールスタジアムを埋めつくした。トーナメント最終日には、障がい者チームによる試合も行われたが、大いに盛り上がり、ボールが一球投げられる度に歓声が沸き起こった。この試合の観客数8,000人というのは、アフガニスタンで身体障がい者の試合を観戦した人の数としては過去最多であった。

アフガニスタンのクリケット

正確な統計はないが、アフガニスタンの全人口約3,000万人の内6%~10%は、30年に渡る戦争や地雷、先天性の障がい、不十分な保健医療等に起因する障がいがあると推測される。

「クリケットを障がい者にも楽しんでもらえるよう、より多くのプログラムを今後も実施したい。クリケットをすることで新しい選択肢や可能性、自由を見出してもらえるはずだ。また、クリケットは障がい者の自尊心を高め、ソーシャルインクルージョン(障がい者らを社会から排除するのではなく、社会の中で皆が共に助け合って生きていこうという考え方)を促進する。」とACB代表の Noor Mohammad Murad氏は語っている。

【引用元】2014年9月6日 KHAAMA PREAA
http://www.khaama.com/disability-is-not-inability-in-afghan-cricket-8591