アフガニスタン/パキスタン人道支援サイト|ジャパン・プラットフォーム(JPF)

このサイトは、緊急人道支援を行う認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)が運営しています。

アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

published by ジャパン・プラットフォーム(JPF)

文字サイズ 小 中 大

アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

日常の紹介

ラマダンのイスラマバード

6月30日から7月28日まで、パキスタンは年に一度の断食月「ラマダン」を迎えていました。
丁度この時期はパキスタンでは真夏にあたり、気温が40度を越える酷暑の日々が続きます。そのため今年のラマダンはパキスタンの人々にとってここ数年では最も過酷な断食月となりました。

ラマダンの時期になると街のあちこちで見かけるのが、日没後に富裕層や地元企業の有志社員などが炊き出しを行い、集まってきた人々に無料で夕食を振舞っている光景です。

商店街の一角で食事の配布が始まった。行列を作って待つ大勢の人々。
商店街の一角で食事の配布が始まった。行列を作って待つ大勢の人々。

炊き出し場で配られるのは、チキンカレーとナン、デーツ(ナツメヤシの実)、バナナ、そしてスポーツドリンクなどです。地元のファーストフード店に大量発注した弁当パック(中身はプラオと呼ばれる炊き込みご飯)を配っている場合もあります。

写真奥からナン、チキンカレー、そしてスポーツドリンクの順に配布している。
写真奥からナン、チキンカレー、そしてスポーツドリンクの順に配布している。

炊き出し場にやって来るのは、主に建設労働者や高級住宅街で勤務している警備員たちです。特に日雇いの労働者たちは、その日の食事を満足に取れない場合も多いので、温かい食事を無料で貰える炊き出し場に大勢集まってきます。まれに女性を対象とする炊き出し場も見かけますが、そこでは物乞いをしている女性や少女が集まっていました。

炊き出しのプラオ(炊き込みご飯)を盛りつけるボランティアたち。
炊き出しのプラオ(炊き込みご飯)を盛りつけるボランティアたち。

炊き出しを行っているのは富裕層の人々、あるいは地元企業の有志の社員などです。イスラーム教にはもともと相互扶助の教えがありますが、ラマダン期間中は特に「善い行い」をすることが奨励されており、富裕層の人々や地元企業が率先して炊き出しを行います。パキスタン政府も炊き出しに補助金を出していると言われています。

このようにラマダン期間中はイスラームの宗教実践に触れる機会が多く、イスラーム教をより身近に感じられる時期でもあります。

飲食の開始が許される日没の瞬間をじっと待つ労働者たち。
飲食の開始が許される日没の瞬間をじっと待つ労働者たち。

2014年8月15日
難民を助ける会[AAR Japan]