アフガニスタン/パキスタン人道支援サイト|ジャパン・プラットフォーム(JPF)

このサイトは、緊急人道支援を行う認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)が運営しています。

アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

published by ジャパン・プラットフォーム(JPF)

文字サイズ 小 中 大

アフガニスタン・パキスタン人道支援 プログラムアーカイブ

アフガニスタン・パキスタン人道支援

日常の紹介

変えてゆこう、カブールの印象。

カブール市内の道はかつて、咲き誇るバラや背の高い松の木々に囲まれていましたが、今では交通渋滞がひどく、14年におよぶ内乱における爆弾や銃弾から身を守るためのコンクリート防壁に挟まれています。最近の激しい戦闘によって、そびえ立つ壁はすぐさま増やされ、政府関連施設や企業、大使館、有力者の家の周りは2重に囲われています。自爆テロ、誘拐、同時多発テロによって市の美しい姿は失われました。サイレンや爆発音が聞こえなくとも、この大きな醜い壁があれば嫌でも自分が紛争地帯にいることを思い知らされます。

そのような中、『アートを統べる者』と自らを呼ぶアフガンの市民集団が、カブール市の印象を変えようと活動しています。参加する画家やボランティアが防壁に汚職反対、平和や人権に対するメッセージを込めて絵を描いています。ボランティアの中には日雇労働者からストリート・チルドレン、警官、自治体で働く人、お年寄りまで、これまでの人生で筆を持つことなどなかったカブール市民も含まれています。

市民活動について話してくれたアーマドさん。
市民活動について話してくれたアーマドさん。

画家やボランティアはカブールの中心街をターゲットとし、大変な勇気をもって活動に臨んでいます。最初のストリート・アートは国家治安局の正面玄関でした。美しい、女性らしい目が二つ、防壁から建物を見つめ、当局の汚職を戒めています。描かれた目は地元の人にとってセンセーショナルで、皆その意味をすぐに理解しました。失業の問題と同じく、汚職はアフガンの人々にとって国が抱える難しい課題の一つです。

『アートを統べる者』は他にも白壁に赤い心臓の絵を描いています。一つ目の心臓は小さな女の子が抱える風船として描かれ、二つ目の心臓は昔から使われている手押し車で引きずられています。他にも、赤く塗られたアフガニスタンの地図に絆創膏が貼られているものもあります。『アフガニスタンの傷を癒す』というタイトルです。

カブールで働くNGO職員のアーマド・ザキさんは活動についてこう話してくれました。「とても素晴らしい活動で、私も支持しています。コンクリートの壁に絵を描くことで壁の存在を無視できるという訳では勿論ありませんが、確実にカブール市の印象を変えるのに一役買っていて、人をぞっとさせるよりは親しみを持ってもらえるようになっていると思います。そして絵のメッセージは非常に価値があり大切だと思います。」

2015年12月15日
CWS Japan